最近の大手運送会社の共同配送などの取り組みや、周りの運送会社の状況を見る限り、車両の確保が難しくなっているのは間違いないと感じる。労働時間の制限などのコンプライアンスばかりが先行し、その結果、車両の供給が減ってしまい、業界はこういった供給不足への対策が後手に回っている気がする。

今までのトラック運送業界は、運賃が安くて労働時間が長い状態が続いてきたが、現在は車を探しても見つからない状況が続き、運賃を上げるしか車両確保する方法はない。

当社の利益を考えると、十分に確保できないうえに、事故やトラブルの発生など机上ではわからないことが起きることもあるので、２０２４年問題で配達ができなくなってきていると言われている今こそ、社会全体で車両不足に陥った原因や、この課題改善策を考え、それらに実効性のある対応を早くするよう望むばかりだ。

（滋賀県運送事業者）