-
配車女子 とら子の「一配一会」
仮説の検証
2020年7月25日 とら子独り言
いやー、またずいぶんと日にちが経ってしまいました。
前回の記事(運賃下落の仮説を考えてみた)にたくさんのコメントをいただきありがとうございました。では、その検証を行っていきましょう。
まず
仮説(1)イベント行事が軒並みキャンセルになり、今までイベント搬入をしていたトラックが空車になっている。そのため、トラックの空車が前年に比べてめちゃくちゃ増えた。コメントでもダントツに運賃下落の原因として多かった仮説。Googleで「イベント中止・コロナ」と打つだけでこれだけの中止案内が出てくるため「イベントが中止になった」ということは間違いがなく、なおかつ、イベント専業で運送を行っていた運送会社さんは軒並み大打撃であることが容易に想像がつきます。
つまり、イベント中止による運行キャンセルが多発し、車両が余っていることも楽勝でイメージできます。
ええ、これはかなり運賃下落の原因っぽい・・・。はい、では次!
仮説(2)荷主は適正運賃支払ってるのに、実運送までの中間業者が多額の中抜きをしている。ええ、私が「クソ中のクソ」だと断言する悪質ダンピング業者。なくなればいいんだ、こんなクソ会社。(おっと、言いすぎたかもしれん。けどいい。誰か言わんとわからん)
運送費の中抜きは「手数料」という形で抜かれる。
それは仕方がないし互いに仕事をしている対価ですから、抜くなとは言わない。
だけどね、
関西―関東10t車チャーターがなんで3万円台やねん。
あほか、と。
原価計算したことありますかー?
人件費、車両費、燃料代、オイル代、高速代、これ全部読めてますかー?経験上、こういう企業には悪の枢軸みたいなハゲ散らかしたおっさんがいて
「おいお前ら、今車勝ちやねんから利益50%は残せよ」と散々煽っていたりするんですよ。ハゲてるかは知らんけど。
煽り運賃罪で捕まれ、ばか。はい、次―!
仮説(3)標準運賃約款の存在を全員忘れている。
忘れっぽい君が好き♡
・・じゃねーわ。
いや、正直忘れることもある、人間だもの。私もすぐ忘れる。
それだし運送業界ってみんな毎日目の前のことで一生懸命だから将来的なことより目先の仕事に全力投球しちゃうのもすっごいわかる。
個人個人で忘れ物しないメモって作ってもいいんだけどさ、きっとその個人的努力なんてたかが知れてる。
ねぇ、トラック協会のおじ様ぁ♡毎月みんなが忘れないようにさぁ、伝える仕組みを作るっていうのはどぉかなぁ♡(猫なで声)はい、サクサクいくよー!
仮説(4)おなかがすいて力が出ない
あ、これ水濡れのパターンやった。ま、ええか。
はい、つぎー!
仮説(5)そもそも原価計算していない
やろうよ、マジで。
運賃相場っていったいどこで基準作るのか、ってさんざん言ってますけど各社の「原価計算」ですから。
他社の運賃相場がそのまま自社の相場になるわけじゃない。
原価計算しなきゃ運賃基準がでない。
だからお願いします。原価計算はしてください。
自社を守るためにも絶対必要です。
そもそも、原価計算したくないとかめんどくさいとかやり方わからんとか言うくらいなら運送会社の看板おろしたほうがまだまし。
抱えてるドライバーさんが可哀想すぎます。仮説(6)「まだ本気出してない」だけ
受験前の中3かて。
はよ動け。仮説(7)派遣、傭車切りをしても飽き足らず、みんなが苦しんでいる時にウハウハしたいドS配車マンがこの業界を牛耳っている。
これは前述した悪の枢軸おじさんのことですね。
こういう人の頭の中、いや、腹の中はどうなってんだろうか。友達いないんだろうな。奥さんに毎日シカトされてるんだろうな。
部下からの信頼とか皆無なんだろうな。
大声と暴言を吐くしかないんだろうな、かわいそう。とでも思っとけばいいのでこの仮説は運賃下落への関与はなさそうですね。
可哀想なおじさんの今後を楽しみにしたい。仮説(8)運賃マッチングサイトは実はアフィリエイトサイトだった
ドライバーさんの中には私らが思っている以上に賢い方、人生経験豊富な方がたくさんいます。
侮ったらあかんすよ。
そんなドライバーさんの一言がグサッときましてね、仮説とさせていただいたんですが、100クリックされてようやく数円獲得の薄利なアフィリエイトサイトと同等であるという最強な皮肉なんです。運賃マッチングサイトはとても価値の高い媒体だと思います。
求貨求車のマッチングは運送業界に貢献している最たるものだとも思います。
ただ、そこでの運賃瓦解が起こるのであれば元も子もない。
素晴らしいものであるからこそ、管理体制をしっかり行い、平均取引額よりも少ない運賃を提示する業者は排除するなどの工夫も必要かと思います。あと言いたいのは、自社トラックを持たない利用運送業者がマッチングサイトなんぞ使うな、ということ。利用運送は車両がない分強さがたくさんあるから電話1本で仕事してるんでしょうが。
口がうまい、営業力がある、お客様との太いパイプがある。そういう裏付けがあるから利用運送業をしている人が大半だと思っています。
だからこういう時こそ、そのコネとパイプを使ってほしい。
マッチングサイトは実運送事業者がトラックという担保をもって取引できる場所なんですよ。車両を持たない業者は担保がない。
そんな業者に大切な荷物は任せられないと私が荷主なら思います。
担保がない人にお金貸せますか?って話と同じだと思っています。仮説(9)トラックは無人で走っていると思わせる催眠術をかけられている
こういうこと書いてる私が一番催眠術かけられてるんちゃうか、って話ですよ。あー怖い怖い。
仮説(10)そもそも運送会社自体にマーケティング力、営業力が皆無過ぎてその穴埋めのために生まれた水屋さんに主導権を握られてしまっている
悲しいかな、これは運送会社の社長さんが言っていましたね。
運送会社には営業力がない。だからアウトソーシングとして利用運送業者を使うんだ、と。
でも、これって超現実的で理にかなっているんですよね。できることはできる人がやればいいんですから。
それが内部であろうが外部であろうができる人ができることをやればいい、と思っています。
ただ、お互いwinwinの関係でい続けるのが条件にはなります。
主導権を握られてしまっている、というのは上下関係ができてしまっているのでここは対等にお付き合いできる関係性をお互いに作っていくべきかなと。
営業が主導権を握ればお客さんにいい顔しますからね。
「今回運賃下げてよ~」
「イエッサー!」
くらいの気持ちよさで現場の事なんぞ考えず運賃なんかすぐ下げちゃいます。
そりゃ運賃下落しますて。なので、お互い対等な関係で信頼関係をもってお付き合いを続けていけば運賃相場の下落の可能性は低くなるのではないかと思います。
ここまで読んでくださったか方、本当にありがとうございました!
うん、長いwww
長すぎるわ!!!!
文章力があればもっと明確、簡潔にまとめられたろうに・・・。
すみません、もっと精進いたします!今、荷動きもなく運賃も下火になってつらい時期かもしれません。
こんな時期に「標準運賃の告示」を何食わぬ顔でしちゃうえらい人たち、本当にあなたたちはエリートで賢いんでしょうか?
本当にいつも疑問に思っていますのでいつの日か答えを教えていただきたいと思っています。きゃは♡新着投稿
-
2024年5月31日
一部破損でも全損扱いな世界なんてポイズンな件
最近、転生系アニメがとても増えているよねと旦那氏が教えてくれ...
-
2024年5月1日
「非効率な商慣行」の見直しが必要なのは誰?
2024年4月30日、改正物効法・貨物事業法が成立しました。...
-
2024年4月17日
【運送業の「再委託禁止」検討】を検討する
2024年4月10日、衆院国土交通委員会は物流総合効率化法と...
-
2024年4月9日
物流を振り返ったら奴がいた件
2024年問題が始まるとされる4月1日も軽々と過ぎて行き、気...
-
2024年3月11日
今更聞けない2024年問題。本当の問題とは?~その1~
【運送業と2024年問題 その① 荷物が運べなくなるかもしれ...
-
プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
-
月別アーカイブ
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年8月
- 2023年5月
- 2023年1月
- 2022年10月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年1月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年3月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
-