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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    【感想】トラックドライバーにも言わせて

     

    2020年4月4日 とら子独り言

     
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    ごめんなさい!!!

    橋本愛喜さんの著書、「トラックドライバーにも言わせて」を読んだ直後の感想は謝罪でした。
    配車係として日々ドライバーさんと接しているのも関わらず、本の中には私が知らないドライバーさんの実態が多々あって、私が想像もつかないような経験をドライバーさんがされていることを全く理解していなかったがための謝罪です。

    正直なところ、
    「お疲れさまでしたー!荷物積みあがりました!行ってきます」
    という電話を最後にその日のドライバーさんの動向は見えてきません。
    彼らがこの一言の後、どんな状況でどんな技術で目的地まで行っているか、という想像までできていませんでした。
    ああ、情けない、恥ずかしい。。

    自分の想像力の浅はかさを呪います。

    今回、橋本さんの著書はそんな想像力皆無の私に喝を入れてくれました。
    そもそも、日本の道路が「左低右高」であるということすら知らなかったですし、箱車のトラックの死角が乗用車以上にあるということすらぼんやりとしかわかっていなかった。

    でも、わからなかったことはわかるようになればいい。学べばいいよ、
    と橋本さんは本の中でおっしゃっていただいているのでお言葉に存分に甘えて読み進めさせていただきました。

    この本は第1章から第5章で構成されています。
    第1章は橋本さんがドライバーになられたまでの過程を橋本節全開で書いてらっしゃいます。
    ええ、すごく読みやすい。
    そしていつかきっと橋本さんとカラオケに行こうと心に決めました。笑
    兄弟船聞かしてください!!笑

    第2章。
    ここは本当に調べながら読まないと進まないwww
    トラックの部品1つわからない私にとってはここが一番時間がかかりました。
    ええ、デフを知ったのは最近です。(おい)

    第3章は「うん!うん!うん!Unnn!!!!」って食い気味で読みました。
    ALPやTwitterでもよく発信する「底辺職」という差別への疑問を主に書かれています。
    私もこの暗黙の職業差別については日々疑問を持ち、解消していきたいと思っているので橋本さんの考えに賛同しながらスラスラ読めました。

    第4章はドライバーさんだから見える「あれこれ」について書かれています。
    橋本さん持論の「高級車に乗った凡人」の特徴は笑ってしまいましたww
    あー、こういう人おるわー。って共感しながらw
    そして私にとっては画期的だと思っていたトラックのAT化にもデメリットがあったことも発見の一つでした。なるほどぉ・・・。

    そして、最終章。
    この章は橋本さんからすべてのドライバーさんたちへのラブレターだと思っています。
    もちろん、ドライバーさんだけじゃなく配車係や運行管理者、運送会社経営者すべての運送事業従事者に向けてのラブレター。

    「愛」というのは優しくするだけじゃない、と私は思っています。
    時に相手を想って厳しいことを言わなきゃいけないことがある。
    言ってしまうと自分は嫌われてしまうかもしれない時だってある。
    今回、橋本さんは著書の中でなかなか切り込んだ意見をおっしゃっています。
    私が前回の記事で取り上げた「トラガール」への違和感、そしてドライバーさんたちへのマナー向上の呼びかけ。

    耳が痛くなって人もいるかもしれない。
    だけど、なぜ、彼女が今ドライバーさんたちに呼びかけたのかを考えてみてほしい。

    それは、彼女が世間一般に悪者にされるドライバーを守りたいと一途に思っている、ドライバーさんたちの一番の味方だからに他ならない。

    この本を読んで「そうだそうだ!」って思うだけじゃなくて、ここまで書いてくれた橋本さんの顔に泥ぬっちゃいけねぇなって私は思いました。
    だからトラックのことは全然知らないけど、毎日トラックに走ってもらっている配車係として私にできる運送業底上げは何か、考えていこうと思っています。

    ALPをはじめ、運送白夜、いろんなことをスタートしていますが、運送業としてやれることはまだまだたくさんあるはず。
    それは一人ひとりが目に見えるところからでいいはずで、それが大きな輪になっていける伸びしろを、この業界は持っていると信じています。

    なぜなら私たちが誇る、日本最高で最強の鉄の集団を牛耳るドライバーさんたちは誰よりも心優しく仲間のことを思いやれる人たちだと信じているから。
    そしてそんな彼らの生活、仕事を支える我々配車係はより広い視点で業界改革に取り組み始めているから。
    経営者の広い懐の中で、めいっぱいこの業界のことをどうにか良い環境に変えていこうと頭を働かせているから。

    経営者さんたちは行政や荷主への働きかけをし続けてくれていると信じているから、きっとこの業界はこれから絶対によくなる。
    だから今、この本が出たというのは業界にとってベストタイミングでしかない。
    私たちが変えなくて誰が変える?
    という投げかけを全力の愛をもって投げてくれた橋本さんに感謝し、私たちができることを全力でやっていこうと思います。

     
     
     
     
     

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