-
2019年7月の最新投稿
うすうす気づいていたけど黙っていたこと。
2019年7月30日
~今年の3月に書いたものの、公開するのを躊躇っていた記事です~
年度末。
ドライバー不足で「引越し難民」という単語があちこちで聞かれますね。
私の会社も引越しをやっていますが、やっぱり人手不足で昔よりも引越し料金がガーンと上がっています。
そして、その人手不足。
まぁまぁ前からドヤ顔で「これが切り札や!」みたいな感じで出してきてるトラック、知ってますか?
運送業界にいる方たちならきっと知っているであろう、あれです。そう、
これ。
連結トラック。薄々気付いていたんですが、これで人手不足を解消できる気がしない。笑
「生産性が上がる!」
ってそりゃ箱を倍にしてますから上がるでしょうよwww
けど、ドライバーさんの負担は増すばかり。
連結だから運転も今まで以上に気を使わなければいけない。それでほんとに解決したの?
現場に無理を押し付けて「数字」だけ解消したと思わせるいつものごまかし作戦なんじゃないの?先日参加したセミナーでも働き方改革に伴う運送業向けの内容だったので質問したんですね。
「高速道路SAやPAで駐車スペースが足りて無さ過ぎて休息時間が取れない問題に対して、働きかけを行っていらっしゃるのか」って。
そしたら
「要請はしています。ですが難しい。混んでいないSAやPAを利用するような運行指示書を作成してください」って言われてなんかもう呆れちゃったっすね。笑
箱を倍にして労働力を倍にさせることで不足感を解消させる、省人化。
SAやPAの駐車スペースの確保も形ばかりの要請を行うことしかできない働き方改革推進、アクションプラン。矛盾!
むじゅん!
むじゅううううううううううううんん!!!!
じゅうううううううううううううううううん(「北の国から」参照)
でも、運送業はそれでもごまかせてきた。
今までずっとごまかしてきた。
実際に人が全然足りていないことが明確になってきた。
現場に無理させることでごまかしてきたことがもう立ち回らなくなってる。
けど、この連結トラックや働き方改革アクションプランを作った方たちってごまかし続けてきた世代の人だから、成功してやまないと思ってる。
だから大風呂敷で宣伝してる。現場さえがんばればうまくいくって思ってるから、連結トラックで疲弊するドライバーの身体的負担が見えない。
SAやPAで中継して長距離を中距離に変換する、というプランすら長距離だったドライバーさんへの今までと同額給与の保障なんて頭にない。
そして、それを突っ込めば「給料の事は会社ごとに解決しなきゃいけないだろ」で終わらせる。
では、あなたたちは給与の原資となる運賃交渉がスムーズに行えるような土台作りをしてきたのか。
と突っ込みたくもなるわけで。。最近、こういう矛盾にうすうす気づいてしまっていたんですが黙ってました。
でもちゃんと発信しないと始まらない。
発信して自分たちはどうするのか「決め」ないと何も始まらないんですよね。~ここまで書いて終わってたので、4か月越しに続きを書きます↓~
で、4か月経ってこの記事の論点である件をトラック協会の職員の方にぶつけてみました。
私「連結トラックを導入するのはいいけれどSAやPAのインフラが整備されていないのは矛盾してると思うんです」
ト「そうですね。これは以前にも導入されたCNGガス車の時と同じだと思っています。環境のために導入せよ!と国は言うだけ。言ってからインフラが全く整備されていないことに気付いて後の祭りなんですよ。」
うん、やっぱり動ける人たちが動かないとどんどんおかしな方向に進みそうだなぁ。
私の中の普通は
インフラを整備してから実際に運行させる、っていうことが根本にあるので今回の連結トラックは前のめり案件だと思ったしこれからもどんどんそういう前のめりで偉い人たちが「自分の成果」を作るために奔走しそうで怖いです。やっぱり運送業から国会議員が出てほしい。
官僚に道路族議員に任せていたらこの国の運送業はどんどん腐敗する。
物流は戦の要。
物流の成功は国の成功につながるはず。
利権とかうまみとか関係なく、ただがむしゃらに運送業をよくしたいなぁ。
けど大人の世界はそう甘くないんだろうなぁ。。。
むぅ。
-
プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
-
月別アーカイブ
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年8月
- 2023年5月
- 2023年1月
- 2022年10月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年1月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年3月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
-