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2019年9月の最新投稿
世界の宅急便事情~ドキドキ台湾編~
2019年9月18日
猛烈に旅猿にはまっています。
なのでタイトルの付け方が旅猿チックになってくると思うので何卒ご容赦くださいw
前回から引き続き、今日ものぞいてみましょう。
世界の宅配便!
今日はドキドキ台湾編。では、台湾の位置から。
近い!
行きたい!小籠包食べたい!飲茶したい!(違)とまぁ、我々の中の台湾のイメージって言えば
女子がワ―キャーいうタピオカだったり、
ジブリファンの私がワ―キャーいうこれだったり(名前は知らないw)するわけですが、実を言うと台湾ってすごい宅配便システムを持っていたのです。
大学時代の友人が台湾にかれこれ10年くらい住んでいるので色々教えてもらいました。
まず、台湾の宅配便の特徴は「利用者がほぼほぼコンビニ受取をしている」という点!!!!!!!!
これを「超商取貨」といい、初回の宅配時に確実に受け取ることが必須とされる台湾では至極当たり前のことだそう。台湾は世界有数のコンビニ大国で歩けばすぐにコンビニがある国。
このコンビニ網を使わないなんてもったいない!ということで24時間荷物が受け取れるコンビニ受取が主流。
そして、何よりコンビニ受取の方が配送料無料だったり安かったりするようです。
なおかつ、コンビニの保管期間が5~6日。5~6日の間24時間いつでも取りに行けるなんて便利!
(日本ではヤマトさんの保管が3日、佐川さんが7~10日とバラつきがあります)
このような仕組みがあるので、宅配便はほぼ不在票が不要だしトラックを街で見かけるのも日本より明らかに少ないそう。
郵便局は不在票を投函されれば後日取りに行けるらしいけど、一般的な宅配便は自宅配達で不在の場合、スムーズに受け取れない可能性がまだまだ高いらしいです。
やっぱり盗難や荷物紛失のリスクが高いという背景があっての「コンビニ受取」なんでしょうね。そして、
すごいのが、コンビニ受取の際、運送会社のバーコードが会社ごとに分かれてない。
どのECサイトをつかってどの運送会社を使ってもコンビニで受け取れるバーコードは同じで、コンビニで受け取る時に伝えるのは携帯番号の下3桁だけ。
受取時の流れが各社共通なのがすごい!日本は宅配会社によってバーコードが違うし受け取り方も違うので「前やった方法と同じ方法ではできない」というアクシデントが起こりやすい。
だけど、台湾ではそれが無いようでお年寄りや海外の方も簡単に荷物を受け取れるメリットがすごい大きいみたいです。そして、インフラがしっかりできているのは宅配便インフラだけじゃなくて
中国のECサイトが確立しているインフラがこれまたすごい!!
中国大手の「アリババ」や「タオバオ」で買い物すれば、荷物が今どこにあるのか、そのトラックの運送会社、ドライバーさんの名前、電話番号を最終受取の消費者が把握できる。
荷物問合せをどこに確認すればいいか、という問題もリアルタイムでチャット問合せができる導線ができているんです。(すげぇw)そして、広い広い中国大陸を走るトラックの運送会社がエリア別に地図表記で最終消費者までわかるようになってる。(これは商品購入画面で見れるみたいです)
すごいわ・・・。
アリババすごいわ。
私の中のアリババは超能力者のアリババだけやったけど、超えたね。
完全にアリババを越えていったアリババよ。(うるさい)中国から台湾に送る時も通関は早いし、台湾についてからの追跡も完璧にできるそうで、国を越えての運送会社の連携やECサイトと運送会社の連携が強い。
こういう連携力って日本はまだまだ薄いなぁと思います。
なんだろ、台湾の方が日本よりも最終消費者ファーストな気がする。
日本は家にもっていくのが「当たり前」で家に配達することが第一の礼儀、と思われがちだけど、今の日本人のスタイルを見ればそうじゃないことの方が多い。
遅くまで働いて家で荷物を受け取れない時だってもちろんある。生活スタイルは時代によって変わるわけで、荷物の受け取りの方法だって何が一番いいかなんてその時代によってまちまちだと思うんです。
今の日本人の生活スタイルならば、家でも受け取れるしコンビニないしは駅、もしくはよく行くカフェやスーパーで受け取るスタイルが選択肢としてある方が利便性は高い。
ラストワンマイルに疲弊する原因は「何がなんでも家まで届けなきゃいけない」という恐ろしいまでのこちら側の義務感だったりるんですよね。「家に届ける」っていうのが過去では正義だったかもしれないけど、実際に自宅外のプラットフォームを作って人件費を削減する中で低送料のコストパフォーマンスを出したりする方がよっぽど建設的だと思う。
人が集まらない仕事に無理に押し込もうとするから現場が疲弊する。
それなら荷物を置ける場所を作って、浮いた利益を消費者に還元する(送料の格安サービス)にする方がよっぽど消費者ファーストだよなぁ、と思ってやみません。大型の家具や重量のある飲料はもちろん「家に届ける」必要性があるけど、その分付加価値を付けて配送料を上げたっていい。
だって、お客さんがその荷物を買う理由の一つが「重たいから」だから。
自分がしんどいことをやってもらうのに対しての適正な対価を考えるのは悪い話じゃないと思うんですよね。
私は長距離の幹線輸送を配車してますが、その荷物達だってきっと宅配の軽四さんが最終消費者まで運んでくれているわけで、その最終の輸送形態が崩れてしまうかもしれないことは危機感を持っているしその最終の輸送形態があるからこそ幹線も生きてくるんですよ。
台湾のように各社が連携して運送会社がもっと結束力を持って消費者のニーズに合うようなシステムを作っていくことは今後とっても大切で必要だと思います。
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プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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